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6.事務所だより・経営コラム
ドラッカーの経営思想に学ぶ!中小企業が目指すべき「人を動かすリーダーシップ」と組織づくり|森本経営会計事務所
ドラッカーの経営思想に学ぶ!中小企業が目指すべき「人を動かすリーダーシップ」と組織づくり
💡 この記事のポイント(30秒でわかる要点)
仕事の本質と社会貢献: 売上や利益は価値提供への「感謝の証」。全社で高い目的意識を共有することが第一歩。
人を動かす3つの視点: 「任せる・認める・ほめる」を仕組み化し、社員の自主性と信頼関係を育む。
試練と挑戦による成長: 安易な環境ではなく、責任ある仕事と適度な負荷を乗り越える経験が人の潜在能力を開花させる。
強い会社づくりの両輪: 率先垂範する背中で示す「人づくり」と、正確な決算数字に基づく「数字づくり」の両立が不可欠。
経営者やリーダーの皆様、日々の経営お疲れ様です。森本経営会計事務所の税理士・森本雄一です。
中小企業を取り巻く経営環境は、慢性的な人手不足、原材料やエネルギー価格の高騰、さらには顧客ニーズの多様化やデジタル化の波など、年々厳しさと複雑さを増しています。そうした激動の時代において、企業が持続的に成長し、計画的な黒字経営を実現するためには一体何が必要でしょうか。
適切な財務管理や試算表の分析、効果的な節税対策はもちろん経営の基礎として不可欠です。しかし、経営支援の現場で数多くの企業様と向き合ってきた中で痛感するのは、それ以上に重要なのが「いかに人を動かし、組織として最大の成果をあげるか」という人財育成と組織運営の視点だということです。どれほど緻密で優れた事業計画や経営戦略を描いたとしても、それを現場で実行し、日々の業務を通じて実際の成果や利益に変えていくのは「人」に他ならないからです。
今回は、経営学の巨匠ピーター・ドラッカーの思想を踏まえながら、中小企業のトップや幹部が実践すべき「人を動かすリーダーシップ」と、組織を力強く活性化させるための本質的なアプローチについて、税理士の視点も交えながら詳しく解説いたします。
1. 仕事の本質と「社会貢献」の意識
ドラッカーは、企業の目的について「顧客の創造」であり、事業の本質は社会的価値を提供することにあると説きました。中小企業において、トップから現場の社員まで全員がまず共有すべき土台は、「自分たちの仕事そのものが社会貢献である」という深い納得感と強い意識です。
私たちが日々得ている売上や利益、そして社員に支払われる給与(所得)は、単に拘束時間や作業の対価として発生するものではありません。自らの仕事を通じて顧客の悩みを解決し、地域社会に真の価値を提供したことに対する「感謝の証」としていただくものです。この本質を社内で共有できていないと、仕事は単なる「時間を売って給与を得る作業」へと形骸化してしまいます。
もちろん、企業活動を健全に維持するうえでコンプライアンス(法令順守)の徹底は大前提です。しかし、それ以上に大切なのは、いかに厳しい経営環境や困難な局面であっても「この仕事をさせていただいている」という真摯な感謝の姿勢を持つことです。経営者が明確な夢やビジョン(ロマン)を自分の言葉で語り、仕事を通じた社会貢献の意義を伝え続けること。この高い目的意識の共有こそが、真のプロフェッショナルな組織をつくる第一歩となります。
2. 人を動かす「任せる・認める・ほめる」仕組み
「指示を出しても社員が受け身で動かない」「もっと自分で考えて動いてほしい」とお悩みの経営者は非常に多くいらっしゃいます。しかし、どれほど高い技術力や魅力的な商品があっても、働く社員の心がついてこなければ組織としての大きな成果は生まれません。単なる指示命令や、給与・手当といった条件面だけの動機付けには限界があります。人の心を動かし、自主的な行動を引き出すためには、経営者や管理職が次の3つのアプローチを習慣および仕組みとして実践することが不可欠です。
【自主性を引き出す3つの原則】
● 任せる: 適切な権限委譲を行い、社員が自ら考えて行動する余白を与える。
● 認める: 目立つ成果だけでなく、個々の存在や日々の地道な貢献をしっかり承認する。
● ほめる: 前向きな挑戦や小さな成果に対して、タイムリーに具体的に評価を伝える。
人間は誰しも「自分の存在や貢献を認められたい」という根本的な欲求を持っています。「任せて、認めて、ほめる」というサイクルを回すことで、社員は指示待ちから脱却し、自ら考え行動する主体性を育んでいきます。指示命令で人を管理・拘束するのではなく、働く一人ひとりの悩みや心の問題に寄り添い、丁寧に向き合う姿勢こそが、揺るぎない相互信頼関係の土台となるのです。
3. 試練と挑戦が促す「人間の成長」
ドラッカーは「成果をあげる能力は習得できる」と述べており、人間は誰しも平等に潜在的な能力や可能性を秘めています。では、その潜在能力はどのようなときに最も花開き、人は成長するのでしょうか。
答えは、安易でラクな仕事や変化のない平穏な環境の中ではなく、時に直面する「困難な仕事」や苦しい経験を乗り越えようと試行錯誤するプロセスの中にあります。もちろん過度な放任や潰れてしまうほどのプレッシャーは禁物ですが、責任のある仕事や少し高めの目標に挑戦し、痛みを伴う試練を乗り越えた経験こそが、人を真に鍛え上げ、大きく成長させる大きな糧となります。
経営者の重要な役割は、社員に居心地が良いだけの環境を与えることではありません。個々の適性を見極めたうえで適度な負荷や挑戦の機会を提供し、失敗を恐れずに挑めるサポート体制を整えることです。一見すると回り道に見える苦しい体験も、適切なフィードバックと共に乗り越えさせることで、社員個人の大きな自信となり、結果として会社全体の組織力を底上げすることにつながっていきます。
4. 背中で語るトップへの信頼と黒字化への道
組織において、トップに対する絶対的な信頼がなければ、どれだけ立派な経営理念や高尚な戦略を掲げても社員が心からついていくことはありません。そして、経営者が真のリーダーであるかどうかは、巧みな話術や口先だけの言葉ではなく、「自ら率先して行動する背中」によって判断されます。
問題が発生した際に真っ先に取り組み責任を取る姿、顧客や社員に対してどこまでも誠実であり続ける姿勢、そして誰よりも勉強し行動する姿を社員は常に見つめています。トップがプロフェッショナルとして自らの背中で生き様を示すことによってのみ、組織に本物の信頼と一体感が生まれるのです。
リーダー自らが行動で示し、明確なビジョンと正確な決算数字(財務状況)に基づいた経営を行うこと。数字という客観的で共通の指標を社内でオープンにし、目指すべきゴールと現在の立ち位置を共有することで、社員は自らの役割と貢献度を理解し、組織一丸となって黒字化という目標に向かって進むことができるようになります。
まとめ:人づくりと数字づくりの両輪で強い会社へ
ドラッカーが説く「人を動かす原則」は、激変する経営環境の中で持続可能な黒字経営を目指す中小企業にこそ、極めて実践的で価値のある指針となります。
経営者自身が背中で信頼を示し、熱い情熱を持って社員の成長を促す「人づくり」。そして、月次決算や計画的な資金管理によって経営の健全性を保ち、正しい戦略を描く「数字づくり」。この「人」と「数字」の両輪をバランスよく、かつ力強く回していくことこそが、時代のどんな波にも揺るがない強い会社をつくる唯一無二の鍵となります。
森本経営会計事務所からのご案内
税理士 森本 雄一
持続的な成長や計画的な黒字経営を実現するためには、適切な財務管理はもちろんのこと、自社のビジョンに沿った「人を動かす組織づくり」や「経営計画の策定」が不可欠です。
【お問い合わせに関するお願い】
当事務所では質の高いサポートを継続的に提供するため、単発・無料での税務相談やスポットの質問対応は行っておりません。顧問契約をご検討されている企業様からのサービス内容やご契約に関するお問い合わせを受け付けております。
愛知県名古屋市天白区の森本経営会計事務所では、単なる税務申告書の作成にとどまらず、クラウド会計を活用した「月次決算の仕組みづくり」や、会社の先を見据えた「経営計画の策定・人財育成の伴走支援」を通じて、中小企業が自社の「数字」と「人財」を最大限に活かせる体制づくりをお手伝いしています。「人づくりと数字づくりの両輪で強い会社を作りたい」「継続的な顧問税理士として経営をサポートしてほしい」とお考えの経営者様は、ぜひ契約内容についてお気軽にお問い合わせください。
これからの経営は「何でもできます」より「何で選ばれるか」が大事になる
これからの経営は「何でもできます」より「何で選ばれるか」が大事になる
中小企業の経営者様とお話ししていると、「売上を上げるために、お客様から頼まれたことは何でも引き受けている」というお声をよく耳にします。たしかに、創業期やとにかく仕事が欲しい時期においては、間口を広げることは一つの生存戦略です。
しかし、ある程度事業が軌道に乗ってきた段階でも「何でも屋」を続けてしまうと、次第に利益率が低下し、社員が疲弊していくケースが少なくありません。変化が激しく、人手不足が深刻化するこれからの時代において、中小企業が生き残るためのキーワードは一つです。
それは、「何でもできます」という看板を下ろし、「自社が何で選ばれるか(=独自の強み)」を明確にすることです。この記事では、脱・何でも屋を図り、利益体質の会社をつくるための考え方を解説します。
1. 「何でもやります」が引き起こす3つの経営リスク
「何でもできます」というアピールは、一見するとお客様にとって便利で魅力的に思えますが、経営視点で見ると以下のような深刻なリスクをはらんでいます。
- ① 価格競争に巻き込まれる:専門性がないため、他社と比較された際に「安さ」でしか勝負できなくなります。
- ② 現場(社員)が疲弊する:毎回異なるパターンの業務が発生するため、仕組み化やマニュアル化ができず、属人的な業務が増えて労働環境が悪化します。
- ③ 会社の印象が残らない:「何でもできる」は「何が得意かわからない」と同義です。結果として、お客様からの紹介やリピートが生まれにくくなります。
売上は立っているのに手元にお金が残らない、社員の定着率が悪いといった悩みの根源は、実はこの「何でも引き受けてしまう経営スタンス」にあることが多いのです。
2. 「何で選ばれるか」を明確にする(=ポジショニング)
一方で、利益をしっかりと出し、社員が活き活きと働いている会社は、「自社がどの領域で勝負するのか」を明確に絞り込んでいます。これが経営におけるポジショニング(立ち位置の明確化)です。
たとえば、飲食店で考えてみてください。「和洋中なんでもあります」というファミリーレストランと、「自家製麺と地鶏スープにこだわった塩ラーメン専門店」があった場合、本当に美味しい塩ラーメンを食べたい人は、多少高くても後者を選びます。
ターゲットと専門性を絞り込むことで、「それを求めているお客様」に対して圧倒的な価値を提供でき、結果として「価格決定権を自社で持てる(=値上げができる)」という最大のメリットが生まれます。
3. 財務データから自社の「強み」を見つけ出す
「絞り込みが大事なのはわかるが、自社の強みがわからない」という経営者様もいらっしゃるかもしれません。その際、感覚や思い込みではなく、決算書や月次の数字(財務データ)から強みを見つけ出すアプローチが非常に有効です。
📌 数字から強みを分析する3つの視点
売上構成比と粗利益率を掛け合わせて分析すると、「実はこのニッチなサービスが一番会社の利益に貢献していた」という隠れた強みが数字として浮き彫りになってきます。その「数字で裏付けられた強み」こそが、自社が選ばれる理由の原石です。
4. まとめ:「やらないこと」を決める勇気が会社を強くする
「何で選ばれるか」を明確にすることは、裏を返せば「自社がやらないこと(捨てること)」を決めるという経営の大きな決断です。最初は売上が減るのではないかという恐怖があるかもしれません。
しかし、自社の得意分野に経営資源(ヒト・モノ・カネ)を集中投下することで、サービスの質は向上し、利益率は改善し、結果的に財務体質の強い「選ばれる会社」へと進化していきます。
中古資産の耐用年数はどちらを選ぶ?「新品と同じ年数」で決算書に利益を残し、銀行融資に強い会社をつくる方法
1.節税・財務戦略3.経理)インボイス・日々の経理実務の罠6.事務所だより・経営コラム
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中古資産の 耐用年数は どちらを選ぶ?「新品と同じ年数」で決算書に利益を残し、銀行融資に強い会社をつくる方法
中小企業が営業車や機械装置などの設備を導入する際、コストを抑えられる中古資産を選ぶケースは少なくありません。そして「中古資産は短い期間で一気に減価償却費(経費)にできるので、節税になり資金繰りが楽になる」という話もよく耳にします。
確かに、利益が出すぎている会社にとっては、早めに経費化して税金を抑えることは手元に資金を残す一つの方法です。しかし、実は「あえて新品と同じ法定耐用年数を使い、長期間かけてじっくり償却する」という選択肢も、法的に認められていることはあまり知られていません。
ここで押さえておきたいのは、税金を減らすことと、本当の意味での資金繰り対策とは、必ずしもイコールではないという点です。目先の節税だけを意識して減価償却費を増やしすぎると、決算書上の利益が圧迫され、銀行からの評価が下がり、必要なときに融資を受けにくくなることもあります。
この記事では、資金繰り対策と銀行融資の関係を整理しながら、中古資産の耐用年数をどう選ぶべきか、黒字経営を支える会計実務の考え方をわかりやすく解説します。
1. 資金繰り対策の本質は「節税」より「銀行融資に強い決算書」
まずお伝えしたいのは、資金繰り対策とは手元の税金を減らすことだけではない、ということです。本当の資金繰り対策とは、会社が自由に使えるキャッシュを確保しつつ、必要なときに資金を調達できる体制を整えておくことだと考えられます。
中小企業が事業を拡大したり、予期せぬ変化を乗り越えたりする際、頼りになる選択肢の一つが銀行からの融資です。そして銀行が融資を判断する際に重視するポイントの一つが、決算書の内容、特に本業でどれだけ利益を出しているかという点です。
銀行は決算書を通じて返済能力があるかどうかを確認します。仮に、手元の税金を抑えたいという理由だけで中古資産を短い年数で一気に経費化し、決算書の利益が大きく圧縮されてしまった場合、金融機関からの評価に影響が出る可能性があります。
税金の負担は軽くなったとしても、その分融資を受けにくくなり、結果として資金繰りがかえって厳しくなるケースも考えられます。たとえば、目先の税金を数十万円抑えられたとしても、それによって数千万円規模の融資が受けにくくなるとすれば、会社全体で見た資金繰りは悪化しかねません。
つまり、あえて新品と同じ長い耐用年数を選び、毎年の減価償却費を抑えて決算書にしっかりと利益を残すという選択は、銀行からの信頼を得て、必要なときに資金を調達しやすくするための一つの財務戦略になり得ます。
2. 中古資産でも「新品と同じ耐用年数」は法的に選択できる
税法上、中古資産を取得した際の耐用年数の計算には、主に二つの方法が用意されています。
📋 中古資産を取得した際の耐用年数計算
- ① 簡便法による耐用年数:税法で定められた簡便な計算式を用いて、残りの使用可能期間を見積もり、短い耐用年数を算定する方法(一般的にはこちらが選ばれやすい)。
- ② 法定耐用年数(新品と同じ):その資産が本来持っている法定耐用年数を、そのまま適用する方法。
「中古資産なのに新品と同じ年数で計算して問題にならないか」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、法人税法施行令第57条では、中古資産についても法定耐用年数を適用することが認められています。
どちらの方法を選ぶかは、経営者が自社の財務状況や今後の見通しに合わせて判断できる事項です。ただし、資産の取得時期や事業供用の状況などによって適用できる条件が異なる場合もあるため、実際に適用する際は、自社のケースに当てはめて確認することが大切です。
3. 具体例で見る、耐用年数の違いによる「経費」と「残る利益」の差
耐用年数の選び方によって決算書の数字がどう変わるか、国税庁の減価償却資産の償却率表をもとに、一つの例で確認してみましょう。
🚘 【算出の前提条件】
・資産の種類:普通乗用車(法定耐用年数 6年)
・中古での経過年数:3年
・取得価額:300万円(定率法を採用、期首に取得)
| 比較項目 | パターンA:簡便法(短い年数) | パターンB:新品の法定耐用年数 |
|---|---|---|
| 適用する耐用年数 | 2年(最短) | 6年 |
| 定率法の償却率 | 1.000 | 0.333 |
| 1年目の減価償却費(経費) | 300万円 | 99万9,000円 |
| 2年目以降に繰り越す経費 | ほぼ0円 | 約200万円 |
この二つを比較すると、1年目の経費に約200万円の差が生まれます。今期の業績によってはパターンAを選ぶと赤字になってしまう局面でも、パターンBを選ぶことで決算書上の利益を200万円ほど多く残せる可能性があります。こうした利益の差は、銀行融資の審査結果にも影響しうる要素の一つと考えられます。
4. 実務上の注意点:一度選んだ方法は原則として変更できない
この考え方を実務で活用する際に、必ず押さえておきたい注意点があります。それは、一度新品と同じ耐用年数で償却を始めると、後から「やはり短い期間に変更したい」といった変更は、正当な理由がない限り原則として認められないという点です。
確定申告書を提出する段階でどちらの耐用年数を採用するかを決め、その計算で申告を行うと、その資産についてはそれ以降も同じ耐用年数で償却を続けることになります。これは「継続性の原則」と呼ばれる考え方に基づくものです。
⚠️ 安易な変更は不可能です
「今期さえ乗り切れればよい」という短期的な判断だけで決めるのは避けたいところです。来期以降の売上見通しや固定費、人件費の推移、将来の設備投資計画まで見据えたうえで、慎重に選択することが重要です。
5. まとめ:節税と利益管理は「月次決算」と「経営計画」で先手を打つ
中古資産の耐用年数をどう選ぶかは、単なる経理処理の問題ではありません。会社の利益、現預金、自己資本をどうコントロールし、銀行融資に強い会社をつくっていくかという経営判断そのものといえます。
利益が出すぎているときは短い年数で節税を選び、融資を受けたいときは長い年数で利益を残す。こうした判断を的確に行うためには、決算直前になって慌てて検討するのでは間に合わないケースも少なくありません。
📌 強い財務体制をつくるための2つの土台
自社の数字に関心を持ち、継続的に確認できる経営管理の体制を整えることが、資金繰りを安定させ、黒字経営を実現していくための土台になります。
森本経営会計事務所からのご案内
税理士 森本 雄一
減価償却の方法を検討し、銀行融資に評価される決算書をつくることは、会社に資金を残し、次の成長につなげるために欠かせないプロセスです。ただし、自社にとって中古資産としての耐用年数と新品と同じ耐用年数のどちらが有利かは、将来の業績見通しも含めて総合的に判断する必要があり、経営者様おひとりで決めるのは簡単ではありません。
森本経営会計事務所では、愛知県名古屋市天白区を中心に、多くの中小企業様の月次決算の体制づくりや経営計画の策定をサポートしています。税務申告書の作成にとどまらず、クラウド会計なども活用しながら、経営者様が自社の数字を見て次の一手を判断できる環境づくりをご一緒に進めています。その場しのぎの節税ではなく、銀行融資に評価される健全な黒字経営を目指したい、自社の数字をもっと見える化して資金繰りの不安を減らしたいとお考えの経営者様は、一度当事務所までご相談ください。
📖 参考資料
法人税法第31条、法人税法施行令第48条の2、法人税法施行令第57条(中古資産の耐用年数)、国税庁タックスアンサーNo.5404「中古資産を購入した場合の耐用年数」、国税庁「減価償却資産の償却率表(定率法)」
※本記事の内容は2026年7月時点の税制に基づいています。減価償却方法および耐用年数は、正当な理由がない限り事業年度の途中で任意に変更することはできません。個々の資産の取得時期や適用条件によって取り扱いが異なる場合がありますので、実際の適用に際しては最新の法令・国税庁の公式情報をご確認いただくか、当事務所までお問い合わせください。
銀行融資に評価される健全な黒字経営を目指したい、資金繰りの不安を減らしたいとお考えの経営者様は、一度当事務所までご相談ください。
自社が調査対象になりやすい特徴に当てはまっていないか不安な方、
事前に対策を講じたい経営者様は、当事務所へお気軽にご相談ください。
自社経営診断のススメ
経営診断を実施することで、貴社の現時点での信用力の「位置づけ」と、
財務面の「強み・弱み」を知ることができます。
自社の財務状況を客観的に把握することで、
金融機関からの融資実行に向けた事業計画書もよりスムーズに作成することができます。
当事務所では、CRDビジネスサポート株式会社が提供する
「McSS中小企業診断システム」を採用しております。
<McSSとは>
中小企業100万社の財務統計データが記録されたシステムで、財務の情報だけでなく、
「ローカルベンチマーク」や「事業性評価」の足掛かりとなる非財務情報(定性情報)についても診断されます。
また、全国で約170の金融機関・信用保証協会も融資判断などの際に同様のシステムを利用していますので、金融機関が自社をどのように評価しているのかがわかります。
<将来シミュレーション>
・将来の財務状況を分析
⇒「CRDランク」「偏差値」「順位」を利用した将来評価を確認
・ストレステスト機能
⇒前提条件に一定のストレスを課したシナリオを容易に策定
・計画の信頼性を点検
⇒CRDデータとの比較により策定した計画の妥当性をチェック
McSSを利用するには会員登録が必要になりますので、
経営分析を実施されたい経営者様は、当事務所までお気軽にご相談ください。
やる気に頼らない記帳習慣|月次決算を安定させ、経営力を高める「仕組み化」の極意


1. やるべき時にやるべきことを、やる気にかかわらずやる
― 月次決算を安定させる“日々の記帳習慣”とは
経営者にとって月次決算は、会社の現状を正しく把握するための最重要データです。売上の傾向、利益の質、資金繰り、改善ポイント…。これらはすべて、毎月きちんと数字が揃っていることを前提に成り立ちます。
しかし、日常の記帳が後回しになってしまい、「月初が毎回バタつく」「スタッフに依頼しても遅れやすい」といった悩みが生まれがちです。これは、経営者もスタッフも、やる気に左右される“行動の仕組み”になっていることが原因です。本当に必要なのは、“やる気がなくても動ける仕組み”です。
2. 月次決算が遅れる本当の原因
月末にまとめて入力するスタイルは、作業量が重くなり、心理的ハードルが急上昇します。「また後で…」を繰り返し、結果として月次が遅れます。つまり月次の遅延は、“日々のわずかな積み重ねができていない”ことから生まれます。
3. やる気に頼らず記帳を続ける3つの仕組み
3-1. 記帳タスクを極小化する
記帳は大きく捉えるほど動きづらくなります。小さな単位に分解すると、やる気ゼロの日でも手が動きます。売上入力を3件だけ、レシートの撮影だけ、領収書を1日分スタッフに渡すだけ。完了よりも、着手の軽さが重要です。
3-2. 記帳の時間をルール化する
やる気の有無ではなく、“時間が来たら記帳する”仕組みに切り替えることが重要です。朝一で5分だけ入力する、昼食後に経費整理、スタッフは17時にレシート回収など、時間を固定すると行動が習慣化されます。
3-3. 行動トリガーで記帳を自動化する
「〇〇したら△△する」という行動の型は、やる気がなくても機能します。コーヒーを淹れたら銀行明細を見る、席に座ったら試算表を開く、退勤前にレシートを提出するなど、トリガーがあることで行動が自動的に始まります。
4. やる気がない日でも前に進む具体策
入力ができない日は見るだけ・チェックするだけで十分です。翌日の行動が格段に楽になります。
「どこまで進んだ?」という曖昧さが最大のブレーキ。紙に書き出すと頭が整理され、動き始めやすくなります。
スマホを遠ざける、机の上を必要なものだけにするなど、集中できる環境に整えるだけで成果が変わります。
5. 月次決算は“気分”ではなく“経営の基盤”
数字が早く揃う会社は、判断も改善も早い。逆に数字が遅れる会社は意思決定も遅れがちです。だからこそ、日々の記帳習慣とやる気に依存しない仕組み化は、経営力そのものと言えます。
6. 結論:やる気は“行動した後”に出てくる
多くの人は「やる気が出たら記帳しよう」と考えがちですが、順序が逆です。
やる気 → 行動 ではなく、 行動 → やる気 が正しい順番です。
日々の小さな記帳を積み重ねれば、月次決算は安定し、数字に基づく経営が自然と回り始めます。
7. 最後に
弊社では、月次決算・巡回監査を通じて、経営者が“やるべき時にやるべきことを確実に実行できる仕組みづくり”をサポートしています。
行動が整えば、やる気は後から必ずついてきます。
お気軽にご相談ください!
経営理念を作ろう
創業間もない会社と、業績の長い会社の経営理念づくりをお手伝いさせてい頂いております。
皆様は、どちらの会社の方が経営理念を作ることが容易だと思いますか。
経営理念は、経営者と従業員が一緒に向かうべき方向を指し示すものです。
業歴の長い会社はそれぞれの幹部社員、従業員の思いがばらばらで、一つの経営理念として、会社の最高の概念を作成するのに、膨大な時間を要する場合があります。
それに対して創業間もない小さな会社ほど、リソースが少ないですが、早い段階で、経営理念、経営目標を策定することで、自らの創業の思いを見失うこともありませんし、これから採用する従業員さんに対して、「この指とまれ」と同じ想いをもつスタッフさんを集めることで、ゴールへの近道を歩むことが出来ます。
どの山を登るのか、どのルートで登るのか、経営理念を策定することをお勧めします。
弊社では、経営理念策定をサポートさせて頂きております。


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